【StudioでLP制作はあり?】広告運用も含めて徹底解説

どうも、キクチです。
宮城県仙台市でWeb制作フリーランスとして活動しております。

本日は、StudioでLP制作はありなのか、広告運用面も含めて解説していきたいと思います。

結論から申し上げますと「アリ」です。

実際にStudioで制作したLPをGoogleやYahooのリスティング広告で運用していますが、成果はでています。
もちろんデメリットも存在するので、この記事を読んでご納得いただけた上でStudioで制作するかご判断いただければと思います。

制作面でのメリット・デメリットと広告運用面でのメリット・デメリットについて解説していきます。

Studioを使ったLP制作のメリット
・制作期間を短縮できる
・制作コストを抑えられる
・修正が簡単なため、仮説検証が素早くできる

Studioを使ったLP制作のデメリット
・表示速度が遅い
・ノーコードでは再現できない機能がある

広告運用する際のメリット
・キーワードに応じて、複数のページを用意しやすい
・広告運用者がLPを編集することも可能

広告運用する際のデメリット
・表示速度によって広告成果が悪くなる可能性がある

これらについて徹底的に解説していきます。
では早速、やっていきましょう!

Studioを使ったLP制作のメリット

Studioを使ったLP制作のメリットを3つご紹介します。

制作期間を短縮できる

Studioを使ったLP制作では、制作期間を圧倒的に短縮できます。
制作前の最も重要である競合分析や強みの調査、素材集めなどに多くの時間を充てることができます。

デザインの凝ったLPでなければ、最短で2~3日程度で完成させることも可能です。制作前の調査で勝ち筋を見出して、そのままの勢いでサクッとLPを完成させて、広告運用に向かえるのは大きなメリットになります。

制作コストを抑えられる

Studioを使ったLP制作ではコストを抑えることができます。その分、広告費に充てられるのは大きなメリットです。

Studio制作ですと、デザイナー兼Studio構築者も多いのでそういった方に依頼するとコスパよく制作することが可能です。デザイナーとStudio構築者が分かれていたとしても、コーダーに頼んだ場合よりも比較的安く抑えることはできます。

しかし、できればデザイナー兼Studio構築者に頼んだ方が修正スピードが速く、広告運用開始後の仮説検証が素早くできて、LPをブラッシュアップできます。

修正が簡単なため、仮説検証が素早くできる

LPは反応が悪かったり、ページを開いてすぐに離脱されてしまったり、最後のひと押しが足りなかったり、キャンペーンを打ったりと修正することが結構あります。その際、サクッと編集できるのは大きなメリットになります。

私の経験上、制作したLPは公開してみないことには上手くいくかどうか分からず、大抵の場合はチューニングが必要になります。例えば、ある部分まではスクロールされているけどそれ以降はあまり見られていないので、項目を変えたり順序を入れ替えたりしてみます。

Studioではこういった修正を気軽に行えるのでありがたいです。

Studioを使ったLP制作のデメリット

Studioを使ったLP制作のデメリットをご紹介します。

表示速度が遅い

Studioというかノーコードの宿命なのかも知れませんが、やはり表示速度は遅いです。

Studioで制作されているサイトを集めたshowcaseからピックアップして、何個かサイト速度を計ってみたいと思います。サイト速度の測定にはPageSpeed Insightを使用します。

ご覧の通り、Studioを使用するとサイト速度の部分でデメリットがあるのが分かるでしょう。
サイトを開いた後で、表示が中々されないとイライラして離脱される原因になります。

この部分は広告運用面にも関係してくるので、そちらで詳しく解説したいと思います。

ノーコードでは再現できない機能がある

Studioでは、ノーコードゆえに再現できない部分があります。

例を挙げると、スクロールによって表示・非表示するアニメーションはできません。

LPですと、スクロールに応じて画面下部に固定しているCTAが表示・非表示になるのはよくあるパターンだと思いますが、Studio標準のノーコードだと難しいです。

しかし、Studioではコードを書ける部分を用意してくれているので、万が一Studio標準のノーコードで対応できない場合でも安心です。

ちなみにカスタムコードを書けるのは有料プランになります。

iframeタグにコードを書く方法もあり、こちらは無料プランでも使用可能です。

広告運用する際のメリット

Studioで制作したLPを広告運用する際のメリットを2つご紹介します。

キーワードに応じて、複数のページを用意しやすい

完全に個人的な意見なのですが、LPの最高の形はキーワード、流入元、セグメントごとなどに最適化したものを用意することだと思います。つまり複数ページのLPを用意することになります。

ユーザーからするとキーワードごとや流入元、セグメントごとに最適化されたページだと「私のために用意されたページだ」という印象になるので効果が出やすいです。

Google広告とGA4(グーグルアナリティクス)を連携させると、キーワードごとにエンゲージメント率やエンゲージメント時間を確認することができます。

それらの数値を見ると、複数ページに分けて最適化した時の方が良い傾向にありました。

しかし、複数ページを用意して、管理、チューニングするのはとても大変です。そんな時、Studioであれば工数を削減することができるので大きなメリットになります。

共通のパーツに関してはコンポーネント化して、複数のページに適用させるなどしてできるだけ工数をかけないようにする工夫も可能です。

広告運用者がLPを編集することも可能

制作面の部分で話した修正が簡単というのと少し被るのですが、広告運用者自体がLPを編集することが可能なのは大きなメリットだと思います。

広告の管理画面やGA4(グーグルアナリティクス)などで得た情報を元に、運用者自ら編集できるのでとてもスピーディーです。デザイナーを挟んだり、コーダーに頼んだりする手間を大幅に減らすことが可能です。

広告運用する際のデメリット

Studioで制作したLPを広告運用する際のデメリットをご紹介します。

表示速度によって広告成果が悪くなる可能性がある

Googleが掲げる10の事実にも「遅いより速いほうがいい」と記載があります。

あわせて読みたい
Google が掲げる 10 の事実 - Google 設立当初から現在まで Google を支えてきた理念、「10 の事実」をご紹介します。

ここに記載のある項目はかなり重要性が高いと思います。

広告文がクリックされてから、時間を要するとユーザーは離脱してしまいます。

Studioは正直、表示速度が遅いです。しかし致命的な遅さではないと感じています。

Google広告とGA4(グーグルアナリティクス)を連携させると、キーワードごとにエンゲージメント率やエンゲージメント時間を確認することができます。

エンゲージメントセッション率を見ることで、サイトにアクセスして10秒以上経過した割合を確認することができます。それを見ると7割程度であることから数値的には悪くないと感じています。(ここはメインビジュアルの良し悪しも関係している)

ランディングページの利便性、推定クリック率、広告の関連性からなる品質スコアでも7~10点程度取れているので、こちらについても悪くないと感じます。

こう見ると全体的な数値は悪くないですが、表示速度の速いサイトに比べると劣ると思います。

Studioを使ったLP制作&広告運用の流れ

大まかではありますが、私がLP制作する際の流れをご紹介したいと思います。
案外、制作よりも前の部分の方が重要だったりします。

競合分析

競合となる他社を分析します。

どのような訴求、オファーがあるのかというのを表にしてまとめる作業になります。
その表を元にどうすれば成果をあげることができるかを考えます。

この時にGoogle広告のキーワードプランナーを使って、クリック単価を予想したり検索ボリュームを確認したりもします。

ヒアリング

事業者様と話し合いをして、どういった訴求やオファーを打ち出していくかを話し合います。

まずは、同業他社と同じくらいの水準にしなければ負けてしまいます。
訴求やオファーが弱いといくらサイトの出来やデザインでカバーしようとしても無理です。

なのでここの部分は極めて重要です。この訴求やオファーによって広告文が強くなりCTR(クリック率)が上がって広告のスコアにも良い影響を与えることになります。

事業者様としては、強い訴求やオファーによってリスクを感じられる方もいらっしゃいますが、ここが弱いと正直難しいです。

他社が真似できない商材やサービスである場合は別ですが、そういったケースだとそもそもの検索ボリュームが少ないこともあります。

この時点で必要になると思われる素材についても話しておきます。
画像であったり、お客様の声のコメントであったりが必要になってきます。

素材が足りない場合は新たに撮影することもあります。
お客様の声など集めるのが少し難しいものについては前もって準備をお願いしておきます。

構成の決定

競合分析やヒアリングした情報を元に構成を作っていきます。

LPでよく見られる構成であるお悩み、選ばれる理由、お客様の声などをどういった順序で配置していくかを考えていきます。

ここに明確な正解はないと思っています。後からチューニングしていくことも可能なので、深く考えすぎずに作っていくのが良いかと思います。

私の場合は、構成をGoogleドキュメントに記載して、Studioに簡単なワイヤーフレームを制作するようにしています。

StudioでLP制作

事業者様から許諾を得て、いよいよStudioを使って制作をしていきます。

LPの場合は、アニメーションが動きすぎるとうるさいので、あまりアニメーションを使わずに制作します。

訴求やオファーがきっちり伝わるようなデザインにしていきます。

個人的にデザインをする上で意識していることは、情報がちゃんと伝わるかということです。おしゃれのためのデザインというよりも伝えるためのデザインということです。

あと、文字が多すぎるとユーザーは離脱してしまいます。画像や大きな文字もある程度使って、スマホをさらさらっとスクロールしてもなんとなく分かる感じにすると良いと思います。

修正・公開

最後に事業者様にチェックしてもらって公開となります。

Studioの無料プランでもできなくはないですが、できれば有料プランをオススメします。

GoogleタグマネージャーやGA4(グーグルアナリティクス)などの連携ができるようになるので、後々の分析やチューニングの事を考えると有料プランがオススメです。

広告設定・広告開始

GoogleやYahooのリスティング広告の設定を進めましょう。

機械学習、自動入札によって広告運用のハードルは下がっているとは思いますが、初心者のうちは設定周りでミスすることが多いと思います。

例えば、リスティング広告だけで出したかったのに、ディスプレイ広告にも出てしまっているということはよくあります。

広告運用の学習方法については、後々記事を書こうと思います。「Studio制作 x 広告運用」はとても相性が良いのでとてもオススメです。

チューニング

広告運用を始めてアクセスが集まってくるとLPの良し悪しが分かってきます。

すんなり上手くいくことは少なくて、どこかしら変更しなければなりません。

Googleタグマネージャーを使用して、ヒートマップツール「Clarity」を導入しておくと便利です。
どこまでスクロールされたかが分かるので、離脱箇所を編集することで対応できます。

LPの修正だけでなく、広告の管理画面でもチューニングが必要です。よくやるのは除外キーワードの設定になります。キーワードのマッチタイプをインテントマッチやフレーズ一致で入れているのであれば、必ず発生する作業になります。

これらを繰り返していくことで、より良いLP、広告運用にブラッシュアップしていきます。

まとめ

色々と長々と書きましたが言いたいことは「StudioでのLP制作はアリ!」ということだけです。

Studioを使ったLP制作のメリット
・制作期間を短縮できる
・制作コストを抑えられる
・修正が簡単なため、仮説検証が素早くできる

Studioを使ったLP制作のデメリット
・表示速度が遅い
・ノーコードでは再現できない機能がある

広告運用する際のメリット
・キーワードに応じて、複数のページを用意しやすい
・広告運用者がLPを編集することも可能

広告運用する際のデメリット
・表示速度によって広告成果が悪くなる可能性がある

これらの内容をご理解いただいた上で、実際にStudioでLPを制作するかご判断いただければと思います。
上場企業のLPにも採用されたりしているので、個人的にはオススメです。

もし、Studioで制作したLPで成果が出なかった場合、それは本当にStudioが原因であったのか考えるべきです。多くの場合、競合と比べて訴求やオファーが弱くて負けているケースがほとんどだと思います。

Studioを使ってLPの制作や修正にかかる部分を最小限にして、どのような訴求やオファーがユーザーに一番刺さるのかを考えるのに時間を使う方法が成果が出やすいと思います。

とまぁここまで偉そうな事を言ってきましたが、まだまだ自分も勉強中の身です。
LPや広告運用をもっと学んで、事業者様に貢献できるような制作者&運用者を目指していきます。

以上、キクチでした。ではでは。

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